病は気から? 悪いのはニオイじゃない

プラセボ効果(プラシーボ効果)という言葉があります。
患者に、偽物の薬を本物だと思い込ませて投与すると、本当に効果が現れるというものです。
同じように、副反応が起きると聞いて実際に副反応を起こすことをノセボ効果というそうです。
「病は気から」ということでしょうか。
実際にそう感じることもあります。
ただ、化学物質過敏症や慢性疲労症候群は本人にしか分からないため、周りからは、「気のせい」「気の持ちよう」だと言われることも多いです。
医師にまで、「好きなニオイでごまかせばいいのでは?」と言われたことがあります。
臭いがある→不快に感じる→また辛くなるのではと不安に思う→辛くなる
という考えでしょうか。
その可能性がゼロだとは思っていません。
そのため、何度も検証して、何度も辛くなって、寝込んで、を繰り返して、避けるべきものを確認しています。
ニオイは一つのサインでしかなく、ニオイがしなくても有害物質があれば頭痛を起こします。
ガスは元々無臭で、気が付かないと危険なため、あえてニオイを付けています。
ニオイのしない抗菌洗剤は、乾けば何ともないのですが、干している間が辛く、諦めました。
今は、色々無添加の洗剤を使っています。
また、喫煙者と同じ空間にいると頭痛を起こします。
喫煙後の吐く息や、体に付いた成分が広がって充満して行くようです。
これがとても厄介で、離れたところにいて、ニオイも分からないのですが、1時間くらいすると頭痛を起こし、その場を離れても1日続きます。
前の職場でのことなのですが、割とゆったりとした事務所の中に5~6人いて、皆さん非喫煙者でした。
頭痛を起こした日を振り返ると、その日は来客があり、喫煙者だったのです。
その場で症状があれば分かりやすいのですが、その人が帰った後に頭痛を起こしその後に酷くなったりするので、なかなか関連に気付けません。
人ごみに行って帰った後、必ず頭痛を起こしていたのは、こういう事かと納得です。
この事に気が付くのに、およそ10年かかっています。
化学物質過敏症を自覚している人でも、まだ気が付いていない人がたくさんいるのではないでしょうか。
最近、ビジネスホテルに泊まることがあり、禁煙ルームを指定しましたが、エレベーター・廊下・部屋の中、すべてタバコ臭くて、窓を開け、空気清浄機をガンガン回しましたが、ずっとタバコのニオイを感じていました。
近くに、これくらい臭う喫煙者がいれば、5分でノックアウトです。
他に選択肢がなかったため、これは、明日大変なことになると覚悟して寝ましたが、頭痛は起きません。
私自身、驚きました。
ノセボ効果(気の持ちよう)なら激しい頭痛を起こしているはずです。
本当のところは分かりませんが、禁煙ルームなので、昔のニオイが残っていても、毒素は揮発して無くなっていたのかと想像できます。
ニオイと毒素(頭痛の元)は別物ということです。