声出していこう!
「化学物質過敏症」について、まだまだ認知度が低く、誤解されていることも多いと感じるため、苦しんでいる人や知識のある人が、一人でも多く声を上げることが必要だと思っています。
ここでは、その「伝え方」について私が経験したことからお伝えしたいと思います。
「替えて」とは言いにくいので、最初に言う
買い物(サービスを含む)をする時、「担当者」が付くことがあります。
黙っていると、その「担当者」がすごくタバコ臭いとか、香水や柔軟剤がキツイ時とか、ありませんか?
そこで、「しまった」と思っても「担当者を替えて」とは、なかなか言いづらいものです。
その場合、大体は少しくらいなら我慢し、酷ければ黙って離れるという行動を、私も昔はとっていました。
特に引越時の「不動産の内見」や車購入時の「試乗」など、狭い車に一緒に乗るとなると大変です。
家の中に入ってくる修理の人などもそうです。
昔に比べて今は、私の病状が悪化しているため、タバコは、ニオイが無くても必ず頭痛を起こします。
そのため、最初に「私は化学物質過敏症で、わずかな煙草の成分で体調を崩すため、担当は非喫煙者の方にお願いします」と伝えます。
「化学物質過敏症」と言うことで、香水や柔軟剤の強い人も避けてもらえるのと、もしそういう人が来てもニオイで分かるので、その時に伝えています。
この一言で、安心して買い物ができますが、もう一つ大きなメリットがあります。
それは、「そういう需要がある」という事を、お店の方に知ってもらうことです。
例えば、お客の50%が、この一言を言えば、「従業員に禁煙を促す・採用には非喫煙者を」などと、変わっていきます。
「化学物質過敏症」からすれば、できれば接客業に喫煙者が就いて欲しくないのが本音です。
こちらの意図を確実に伝える
初めてのお店に行く時は、必ず電話で「禁煙ですか?」と確認します。
返事はだいたい次の2つです。
「大丈夫です。吸えますよ」
「申し訳ありません。禁煙です」
こちらが「吸いたい」前提です。
どちらの答えにしても、こちらが「ありがとうございました」と電話を切ってしまうと、「吸いたい人」と思われます。
それは、禁煙を確認してから「行きます」と言っても変わりません。
お店に着いて注文後、一緒に行った人と「禁煙のお店があってよかった」と話してると、それを聞いていた店員に「30分後から喫煙可になります」と言われたことがあります。
いや、「禁煙です」って言いましたよね?
なので、色々考えて、最初に「禁煙のお店を探しているんですが、」と言うことにしました。
こちらも、この一言で、禁煙のお店が増えることが期待できます。
私は、言いたいことは言わないと気が済まないタイプなので、どんな場面でも言えてしまうのですが、言えない人が多い気がします。
でも、私一人が言っても、少数意見になってしまい、その意見は無かったものになってしまいます。
皆さんが小さな声を上げれば、大きな力になります。
出来るところからでいいので、一緒に世の中を変えていきましょう。